放射線科

当科の特色

放射線科では各診療科および人間ドックなどの画像診断、X線撮影・検査を専門としている部門です。一般撮影(レントゲン)、透視検査(胃・大腸など)、CT、MRI、マンモグラフィ、歯科用撮影などを行っており、すべてデジタル画像でモニター診断をしています。
常勤の放射線診断専門医が検査画像をもとに読影報告書を作成して各診療科に提供しています。また地域医療機関からの検査依頼も常時受付けており、地域の皆様に貢献できるよう努めています。

主な医療機器・設備

一般撮影装置
ポータブル撮影装置
歯科用撮影装置
マンモグラフィ撮影装置
X線透視装置
MRI(1.5T)
CT(320列)
血管撮影装置
結石破砕装置
一般撮影装置

▲ 一般撮影装置

マンモグラフィ撮影装置

▲ マンモグラフィ撮影装置

X線透視装置

▲ X線透視装置

放射線科担当医師から一言

放射線科の診療には大きく分けて放射線治療と画像診断があります。当院に放射線治療の設備はありませんので、当院では放射線診断専門医が放射線科における画像診断を担当しています。
放射線部門では単純X線撮影、造影検査、CT、MRI など多くの画像検査が行われていますが、これらの検査が迅速にかつ安全に実施できるように、放射線技師や看護師と三位一体となり体制を整えています。また、できあがった画像が診断に適したものであるか常に評価しています。
CT、MRI や一部の単純X線撮影には速やかに読影報告書を作成し、各科での診療に役立てて頂けるように努めています。
CT や MRI などの高額医療機器の共同利用にも力をいれ、地域の医療施設から直接検査の依頼を受け入れられるように整備しています。検査後には速やか(原則当日)に診療情報提供書を作成し、かかりつけ医での診療に遅れがでないように配慮しています。
患者さんと直接関わる機会は少ないですが、各科での円滑な診療への手助けができればと考え日々の画像診断に取り組んでいます。

担当医師(専門分野)

医師名 芹沢 信一郎(部長)
大学 信州大学(1988年卒)
専門 画像診断
学会・資格等 日本医学放射線学会放射線科診断専門医、日本核医学会PET核医学認定医

MRI(1.5T)

MRIとはMagnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像の略で、強い磁力と高周波を使って身体の内部の状態を検査します。
寝ているだけで様々な角度から身体の断面を画像化できます。
検査時間は検査部位や目的によって異なりますが20~40分程度です。
X線検査のような被ばくはありませんが、検査中は連続した大きな音がします。

MRI(1.5T)
断面図

▲ 多断面

検査前の注意事項

MRIで使われる磁力等は通常、人体への影響はありません。
ただし、次のような方はMRI検査を受けられないことがありますので、担当医・検査担当技師にお知らせください。

◯ 心臓ペースメーカー、植込み型除細動器、人工内耳等の電子機器を使用している。
◯ 妊娠中、または妊娠の可能性がある。
◯ 磁石を用いた入れ歯を使用している。
◯ 材質不明の金属が体内にある、または可能性がある。
◯ 脳動脈瘤の手術で、金属のクリップ・コイル等を使った治療をしている。
◯ DIBキャップ(磁石式のバルーンカテーテル用キャップ)を使用している。
◯ 入れ墨、アートメイクをしている。
◯ 閉所恐怖症である。

検査当日の注意事項

下記のものは検査室へ持ち込めません。検査前に取り外していただきます。

◯ クレジットカード、キャッシュカード等の磁気カード類
◯ 時計、携帯電話等の電子機器
◯ 補聴器、入れ歯
◯ 湿布、エレキバン、ニトロダーム、置き針、カイロ
◯ ネックレス、ピアス、イヤリング、ベルト
◯ カラーコンタクト

その他の注意事項

◯ 検査時間が長くなりますので、検査前には必ずお手洗いを済ませておいてください。
◯ 身体の動きに弱い検査です。検査中は動かないようにしてください。

その他の注意事項
その他の注意事項

CT(320列)

CTとはComputed Tomography:コンピュータ断層診断装置の略で、X線を使用し身体の断面を撮影する検査です。
検査寝台に寝た状態で筒の中に入り、検査を行います。検査時間は検査部位や目的により異なりますが、約10分~20分程度です。
検査で得られた画像を処理することにより、診断に必要な様々な画像を作成できます。

CT(320列)
CT(320列)多断面

▲ 多断面

CT(320列)3D

▲ 3D

造影CT検査

造影剤を腕の静脈から注入して検査をおこないます。造影剤の効果により、血管や各部の臓器をより詳しく検査できます。

造影CT検査 造影剤未使用

▲ 造影剤未使用

造影CT検査 造影剤使用

▲ 造影剤使用

造影CT検査 造影剤未使用

▲ 造影剤未使用

造影CT検査 造影剤使用

▲ 造影剤使用

検査前の注意事項

次のような方はCT検査を受けられないことがありますので、担当医・検査担当技師にお知らせください。

◯ 心臓ペースメーカー及び植込み型除細動器を使用している。
◯ 妊娠中または妊娠の可能性がある。
◯ 授乳中である。
◯ 過去に造影剤を使用してアレルギー反応が出た。または体調が悪くなったことがある。
◯ 喘息の既往がある。
◯ 糖尿病や甲状腺の病気がある。また腎臓の機能が低下している。

検査当日の注意事項

◯ 衣類の金属が検査の妨げになる場合があります。検査部位にかかる金属、アクセサリー等は検査前にはずしていただくか検査着に着替えていただく場合があります。
◯ 検査3時間前から絶食になります。水やお茶はお飲みいただいてかまいません。
◯ 糖尿病薬を服用されている方はお申し出ください。(休薬していただく場合があります。)その他服用中の薬については制限ありませんので、いつも通りお飲みください。

検査後の注意事項

◯ 造影剤は通常24時間で尿より排泄されます。排泄を促すために、早めにたくさんの水分を摂取するようにしてください。
◯ 食事、入浴などの日常生活に制限はありません。
◯ 検査後、数時間から数日にかけて頭痛、吐気、めまい、蕁麻疹等の症状があらわれることが稀にあります。何か症状がみられましたら病院にご連絡ください。

心臓3D

▲ 心臓3D

頚動脈3D

▲ 頚動脈3D